1. 防災ママトップ>
  2. 防災ノウハウ>
  3. 火山>
  4. 火山噴火に備える。後編。
防災ノウハウ
pixta_10287455_S

前編の締めくくりでは、火山噴火が引き起こす最大の“広域”被害は火山灰だとお話ししました。
そこで、後編では火山灰から身を守る方法と、火山噴火によって社会システムの機能が停止してしまう可能性について紹介していきたいと思います。
それは人体と都市に対する影響です。
 
そもそも火山灰とは、火山岩が粉々になった2mm以下の細かい粒子のことを指します。 火山の噴火や、高温の岩雪崩が火山の山腹を流れ落ちる時、赤熱した液状の溶岩が飛沫となり飛び散る時に火山灰が生じます。 火山灰には亜硫酸ガスや硫化水素、フッ化水素などの有害物質が付着。火山灰を吸い込んだことでぜんそくの発作を引き起こすこともあるのです。また細かいガラス片も含んでいる火山灰が目に入ると角膜を傷つけ、炎症を起こすこともあります。そんな火山灰被害から身を守るためにも、以下のような準備を日頃からしておきましょう。
 
〈平常時にしておくべきこと〉
■ 建物の解体作業などに使われる高機能マスクを備えておく
■ 火山灰が目に入らないようにゴーグルを用意しておく
 
〈火山噴火後にしておくべきこと〉
■ 火山灰が角膜を傷つけるのでコンタクトレンズを外す
■ 家の中に火山灰が侵入しないよう、窓や通気口をガムテープで目張りする
■ 火山灰から肌につかないように長袖のレインコートを着用する
■ 電子機器は食品用ラップで巻くなどして火山灰から守る
 
そして、もうひとつの火山灰の脅威。それが都市インフラ(交通・電気・上下水道・ガス)の長期停止です。
江戸時代、あの富士山が大火を噴いた宝永の大噴火。この時も大量の火山灰が関東圏を襲いました。もし、この宝永の大噴火と同規模の火山灰が降ると火力発電所のフィルターが詰まってしまうために電気が止まり、長期停電を引き起こします。 たとえ電力が供給されていても通電する火山灰を通して、雨などを原因に変電所や電信柱がショートし、停電を起こすことも有り得ます。
停電の影響で上下水道も使えなくなり、さらには交通をつかさどる信号機も不能となるため、交通マヒが発生。これは都市圏から脱出しようとする人はもちろん、その場にとどまる人にとっても脅威となります。
 
停電が長引くことで電力を使う社会システムは、長期的に機能停止すると考えられます。 車も電車も飛行機も、数センチ火山灰が積もっただけで動けなくなるのです。
 
風向きにもよりますが、富士山が噴火したと仮定し、火山灰が東京に降り注ぐまで 2時間程度の猶予があると考えられます。移動するのに“危険”がなければ、車なら関越道、電車なら新潟方面へ向けて、たとえ家族バラバラでも埼玉近辺に一次避難をすることをお勧めします。
避難で家を空ける場合には、ラップなどを使ってパソコンや水周りの火山灰対策を忘れずにしましょう!
 
東日本大震災以降、日本列島は火山の活動期に入ったという識者もいます。御嶽山や阿蘇山の噴火と、火山噴火はもはや他人事ではない時代に。 日頃から備えと対策を考え、いつ来るかわからない火山噴火に備えましょう。