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  4. 伊豆大島から学ぶ『特別警報』のジレンマ
防災知識
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昨日、日本を襲った十年に一度といわれる強力な台風26号は、被災地域に住む方々はもちろん、国や気象庁の想定を上回る被害を発生させました。 伊豆大島では土砂被害によって、20人もの人々が犠牲になり、現在も30人以上が安否不明となっています。 この災害で懸念されるポイントは“もっと早く避難出来ていれば、こんな多大な被害は避けられたのではないか?”ということ。

ここで当日の警報の流れを追っていきたいと思います。 被害発生の前日夕方6時5分までに3時間雨量の基準を越えていたので、気象庁は大雨洪水警報土砂災害警戒情報を発表。夜半過ぎには気象庁が東京都へ一層の警戒呼びかけを出しました。 しかし、今年8月30日に制定された命の危険を意味する『特別警報』は最後まで発令されず、被害に遭われた住民の耳には避難勧告すら届きませんでした。 理由は強力な台風と認めつつも、被害範囲が広域でないとの事から。 伊豆大島の一地区の住民の命の重みが、範囲で区切られるのはとても残念ですし、なんの為の特別警報かわからなくなります。

自治体は『いまさら(夜半過ぎ)に避難勧告を出しても、返って危険な状況に巻き込まれてしまう』からと避難勧告は出さずにいました。 伊豆大島に降る半年分の降水量が一日で襲って来た状況で、警報や避難勧告が安全の目安にならないのは大問題です。 土地柄、平時から火山噴火のリスクもあり、自治体も住民も避難はしやすい体質にあったと思います。が、ここまで酷くなるとは思わなかったという油断の危険性と、自分たちで避難の判断を下す受け身ではない防災意識も大事だと感じました

今回は最大被害が離島でしたが、今後どこでも起こりえること。鎌倉や京成成田駅近くでも土砂崩れが起きています。 関東をはじめ、全国の大都市圏でも宅地造成や都市開発による土砂崩れの危険が予測されており、ハザードマップが発表されています。
http://disapotal.gsi.go.jp/index.html
自分が住んでいる地域は果たして安全なのか。その目安になるので、家族と一緒にチェックしてみるのもいいでしょう。そして 今回を離島の災害とせず、悲劇を繰り返さない為にも役立て頂きたいです。

写真出典:毎日新聞・静岡新聞

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